約 3,458,034 件
https://w.atwiki.jp/codeofjoker/pages/211.html
概要 キーカード シナジー/コンボ ユニット/進化ユニットカード トリガー/インターセプトカード デッキサンプルサンプル1 JOKER(キャラクター) 戦術 このデッキに対するメタの張り方、対策など 概要 緑の優秀な中量ユニットで攻撃・防御を、青の除去でサポートするデッキ。 キーカード 冥王ハデス 複数枚の高Lvユニットを除去することができる強力な進化ユニットでありながら、 CPが4とそこそこ軽く、かなり早めに出す条件が満たせるのが優秀なポイント。 【エクトプラズム】【ムーンセイヴァー】 青属性の強力な特長である、相手BPの多寡に関わらず除去することが出来るインターセプト。 これらとハデスを組み合わせて、相手の大型ユニットをキッチリと除去することが、このデッキの全てである。 シナジー/コンボ グラインドビートル/リーフィア+青の確定除去カード 実質CP1でBP5000のビートルと守備時限定だがCP3でBP8000のリーフィアはコスト対BPの比率が非常に良い。 これらで対処できない相手は青の除去で処理する。 CIP/PIGユニット+ムーンセイヴァー/冥王ハデス/エクトプラズム ムーンセイヴァーなどを使用するためには、バトルで負けることを承知でユニットをブロックに回すことが必要になってくるが、 単にユニットを1枚相手をクロックアップさせるのに犠牲にするだけでは、 カード2枚で相手ユニットを1枚を除去することになるので効率は良くない(ライフも1守れてはいるが) このため、CIP/PIG(用語集参照)能力持ちを、そういったチャンプブロック要員に利用することで、 カードアドバンテージを失わないまま青属性の除去を活用できるようになる。 ユニット/進化ユニットカード 冥王ハデス フレスベルグ/メガジョー/ヴァイパー 多数の軽量CIP/PIG能力持ちユニット 青属性の除去インターセプトを多用するため、 青属性のユニットをチャンプブロック要員の軽量ユニットだけにしてしまうと、赤属性の火力などで簡単に倒されて痛い。 例えば、ベリアルを出されても生き残ってダーク・アーマーで対抗する芽が出るCP3のユニット群は青属性確保用に必ず1種は入れておいたほうが良い。 トリガー/インターセプトカード ムーンセイヴァー エクトプラズム デッキサンプル サンプル1 ユニット カード名 枚数 見習い魔導士リーナ 3 ミイラくん 3 カラスマドウ 3 ヴァイパー 3 ハッパロイド 3 グラインドビートル 3 リーフィア 3 進化ユニット カード名 枚数 冥王ハデス 3 インターセプト カード名 枚数 新品の鎧 3 何でも屋の陳列台 3 トリガー カード名 枚数 ムーンセイヴァー 3 ダーク・アーマー 3 エクトプラズム 3 絶妙な挑発 1 JOKER(キャラクター) インターセプトで除去をしたくないウィニー対策にDEATH、確実性は薄いが少しCPが軽いTHE EMPERORなどが良い。息切れを防ぐためにTHE MAGICIANも良い。 戦術 序盤は、相手が攻撃してくるのをCIP/PIG持ちユニットでチャンプブロックしてクロックアップさせ、 絶妙な挑発なども含めてムーンセイヴァーで除去。同時に、エクトプラズムや冥王ハデスといった除去も重ねていって守る。 ただし、ライフが削られそうなタイミングでも、 ビートルやリーフィアで対処できそうな弱いユニットに確定除去を使ってしまうのは手札の残りの除去の枚数なども考えて判断を。 相手側のユニット補充が途切れがちになれば、反攻を開始しよう。 とにかく、青属性の除去インターセプトをいつ、何に対して使うのかを全力で考えなくてはならない。 また、戦神・毘沙門や蛮王ベリアルが流行している環境ではそれに備えてエクトプラズムとそれ用のCPは大事にしておきたい。 このデッキに対するメタの張り方、対策など 通常は有利に働くクロックアップが不利に繋がるため、 ユニットの戦闘で勝って相手ユニットを除去していくタイプのデッキは非常に相性が悪いことを覚悟しておくこと。 逆に、自ユニットをクロックアップをせずにライフを削っていく手段があるデッキであれば有利に戦うことができる。 具体的には、黄属性の行動権消費でユニット戦闘を回避していくデッキや チャンプブロック要員を事前に除去してしまえる赤属性のカード群となる。 どちらの手段も不足している場合でも、下手に攻撃せず相手からの攻撃を待ったり、 冥王ハデスで一斉除去されないよう、複数のLv2以上ユニットを並べないように注意しながら、 判定勝利を目指すだけでもある程度の対策となるので意識すると良い。
https://w.atwiki.jp/sponsor16/pages/364.html
日本テレビ系列 スポンサー情報 日本テレビ系 土曜 ウェークアップ スポンサー情報 ウェークアップ 2024年1月〜3月 ウェークアップ 2024年4月〜6月 ウェークアップ 2024年7月〜9月
https://w.atwiki.jp/backupbattle/pages/11.html
2021年09月11日04時48分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 伊藤 ito 5 速攻重視 4 2 ローズ 八宝菜(本物) 35 体力重視 1 14 佐藤 sato 5 速攻重視 3 0 大泉 どうでしょう 10 堅守高速 2 3 前回のバトルを勝ち抜いたのは伊藤です。 勝利数は2です。 第1638シーズン・第118回目のバトルがスタートです! 伊藤の攻撃!(命中率90%/会心率5%) 伊藤 「佐藤よ!オレの攻撃、受けてみろ!」 佐藤に29のダメージをあたえた!! 残り体力( 伊藤 5 , ローズ 35 , 佐藤 -24 , 大泉 10 ) 佐藤は逃げ出した! 佐藤 「伊藤さん、あんた強い…強いねえ」 佐藤のLIFEは残り2になった! 大泉の攻撃!(命中率95%/会心率5%) 大泉 「なにが出るかな♪なにが出るかな♪それはサイコロまかせよ♪」 ローズに4のダメージをあたえた!! ローズ 「にゃっ!まだまだいけれるわ!」 残り体力( 伊藤 5 , ローズ 31 , 大泉 10 ) ローズの攻撃!(命中率36%/会心率5%) ローズ 「にゃんにゃん!乱れひっかきでお見舞いよ!」 伊藤に12のダメージをあたえた!! 残り体力( 伊藤 -7 , ローズ 31 , 大泉 10 ) 伊藤は逃げ出した! 伊藤 「ローズがこんなに強いなんて!?」 伊藤のLIFEは残り3になった! 大泉の攻撃!(命中率95%/会心率8%) 大泉 「なにが出るかな♪なにが出るかな♪それはサイコロまかせよ♪」 ローズに4のダメージをあたえた!! ローズ 「にゃっ!まだまだいけれるわ!」 残り体力( ローズ 27 , 大泉 10 ) ローズの攻撃!(命中率38%/会心率5%) ローズ 「にゃんにゃん!乱れひっかきでお見舞いよ!」 大泉はゆうゆうとかわした。 大泉 「どっからどのタイミングで入るのよ?」 残り体力( ローズ 27 , 大泉 10 ) 大泉の攻撃!(命中率95%/会心率12%) 大泉、連続攻撃!!! 大泉 「なにが出るかな♪なにが出るかな♪それはサイコロまかせよ♪」 ローズに1のダメージをあたえた!! ローズに1のダメージをあたえた!! ローズ 「にゃっ!まだまだいけれるわ!」 残り体力( ローズ 25 , 大泉 10 ) ローズの攻撃!(命中率40%/会心率7%) ローズ、会心の一撃!!! ローズ 「マジカルネコパンチ!」大泉「うにゅー!痺れるー!」 大泉に32のダメージをあたえた!! 残り体力( ローズ 25 , 大泉 -22 ) 大泉は逃げ出した! 大泉 「ローズくん、腹をわって話そうじゃないか~!!」 大泉のLIFEは残り1になった! 勝ち残ったのはローズです! トータル15勝になりました! ローズ 「今日も元気ににゃんにゃんにゃーん♪」
https://w.atwiki.jp/x10minipro/pages/35.html
rootをとると何ができるか? フォント入れ替え Softbank SIMでのMMS受信 設定画面等の一部日本語化対応 シャッター音消音化(標準でできる場合がほとんどですが) Wifiテザリング FMラジオの日本周波数対応 標準壁紙の差し替え CPUのクロックアップ・ダウン Titanium Backupというバックアップツールでのシステムバックアップ Drocap2でのmini/mini pro単体での画面キャプチャ(スクリーンショット)
https://w.atwiki.jp/ganba_s/pages/352.html
仮面ライダーザビー ライダーフォーム シャバドゥビ4弾 シャバドゥビ5弾 ガンバライドデータ シャバドゥビ4弾 [部分編集] カードナンバー S4-021 レアリティ LR タイプ 幻惑 必殺技 Lv1 クロックアップ 2400 Lv6 ライダースティング 2750 Lv11 クロックアップ ライダースティング 3550 ステータス コウゲキ 550 ボウギョ 550 タイリョク 600 スロット 拳 100 拳 90 蹴 90 拳 60 蹴 60 蹴 50 ライダースキル 新たなる完全調和 コウゲキ・ボウギョ・ひっさつ・チームタイリョク+100 相性 防御ベスパ 相性適性(攻2,防3,体2,必0) 解説 「完全調和」が表すようにAP以外の全能力強化のスキル。浅く広く器用貧乏な感じの効果だが、ステータスが高いので総合的な性能は十分か。幻惑タイプは相手の攻撃性能を下げるボーナスがつくので、相性と合わせて防御面で特に優秀な性能を示すが、必殺威力だけは他のLRと比べて伸びないので、ここが強化ポイントか。04-017SR メテオはサブライダー繋がり、拳ゲキレツアイコン、防御ベスパでAP+20と、性能面では完全調和コンビになる。ライダータイプでの完全調和を目指すなら02-044SR ブラカワニがいるので此方もオススメ。 カードナンバー S4-022 レアリティ R タイプ 幻惑 必殺技 Lv1 スピアブロー 1850 Lv5 ライダースティング 2250 - - - ステータス コウゲキ 600 ボウギョ 400 タイリョク 500 スロット 拳 90 拳 90 蹴 50 蹴 80 拳 70 蹴 50 ライダースキル 迷走する功名心 コウエイのとき コウゲキ-250 あいてのコウゲキ-250 相性 攻撃ベスパ 相性適性(攻3,防0,体0,必2) 解説 S4弾では2枚しか収録されない内の1枚がコウエイ指定スキルで、かつ自チームに相手と同数値のデメリットと少し残念な仕様。しかしデメリットは攻撃ベスパで緩和できるし、前衛では早いレベルからライダースティングが使えるので、良いところも無くはない。S5弾でのタイプボーナス変更により相手の攻撃を-400と大きく下げることが可能となり、相手の攻撃を封じる意味では幻惑タイプらしい1枚である。基礎ステータスは攻撃に尖り気味であり、防御が心配だが、敵の攻撃力ダウンに成功すれば勝機は見えるかもしれない。低レアで「ライダースティング」を拝めるが、必殺威力も低いので06SRダークカブトなどと組ませて必殺相性の2も活用する事が望ましい。006-018LRキックホッパー、006-021LRパンチホッパーと組ませれば相手のステータスのあらゆる数値を溶かすデッキに変貌する。スキル名は、ザビー任命後の影山が立場を守るために敵味方問わず媚びていたことから。 シャバドゥビ5弾 [部分編集] カードナンバー S5-031 レアリティ SR タイプ 幻惑 必殺技 Lv1 クロックアップ 2200 Lv6 ライダースティング 2600 Lv12 クロックアップ&ライダースティング 3100 ステータス コウゲキ 500 ボウギョ 550 タイリョク 500 スロット 拳 100 拳 80 蹴 70 拳 70 蹴 70 蹴 50 ライダースキル 地位と名声 このライダーのレベルアップボーナスが強くなる 相性 防御ベスパ 相性適性(攻0,防3,体1,必2) 解説 ザビー、順当にSRへ降格。降格後のライダースキルはファンの予想を大きく裏切り、幻惑Lvアップボーナス強化となった。更にスロットはバクチ型の前弾LRとは逆に70が半分を占める安定型へと変貌。基本ステータスは安定しており、相性を噛み合わせれば防御特化型になる。レベル上昇にて相手のAPを20削ることも出来るのでSR落ちしたものの、色々な面で扱いやすい性能となった。同弾CPブラカワニとは防御ベスパであり、アイコンも一致。レベル10まで育て、互いのボーナスを合わせれば、相手の攻撃、必殺-400、AP-30とかなりの弱体化が見込める。同弾カードであるためEXPボーナスがつくので、幻惑タイプの成長にはもってこいだろう。 ガンバライドデータ [部分編集] ライダータイプ 幻惑 武器/アイコン/剣・銃の種類武器なし/拳 登場作品 仮面ライダーカブト 声:内山眞人(TVカブト、影山瞬役) 備考劇中では4人が変身するが、ガンバライドで登場するのは劇中で最も長く変身者を勤めた影山瞬になっている。「超クライマックスヒーローズ」で声を収録したのでそれの使い回しの関係もあったのだろう。 純粋な格闘型で、他の幻惑タイプライダーたちとは違い、ライダーの能力として「幻惑」を思わせる要素はない。資格者を平気で見捨てて次々に乗り換えていくザビーゼクターの性格は「幻惑」といえるかもしれない。
https://w.atwiki.jp/crossnovel/pages/22.html
つつ……とエールの頬に汗が一筋流れる。 ぐつぐつ煮える溶岩に、赤く染まる岩の壁。不整備のでこぼこの地面の上を、ロックマンZXへ変身したエールは立っていた。 水を飲みたい衝動をグッと堪えて、エールは目の前のシャッターを見る。 休火山の観測所を基地にするなど、大胆もいいところだ。 一般的には対高熱処理をされたメカニロイドぐらいしか存在はできない場所なのだ。 周囲に煮えたぎるマグマのおかげで暑くてしょうがない。 ロックマンに変身しなければ、とうに煮え湯だって死んでいるだろう。 「ここが例の高エネルギー発見場所、と言うわけか」 「そうみたい。けど、ここを守るなにかがいるかもしれない」 「途中で出てきた巨大なスライムのような奴か、それともまったく別の奴か。なるほど、面白い」 ふぅ、と大きく息を吐いてエールは傍にいる男へと振り返る。 仮面ライダーカブト・ライダーフォームへと変身した男の言葉はどこまでも冷静で、息一つ乱れはしない。 戦場を共に駆ける相手としては、学ぶところが多かった。 『それにしても、不思議なものだ』 「そうね、不思議ね」 モデルZの言葉に頷いて、エールはカブトへと振り返る。 カブトは何事もなかったように佇んでいるが、実際はそうではない。 「なんでイレギュラーは“天道ばかり狙ってきた”のかな?」 エールの言葉は真実だった。道を阻むイレギュラーはエールを狙わず、みなこぞってカブトを攻撃してきたのだ。 疑問に答えるものもおらず、カブトも気にしていないため先に進む。 エールはカブトの背中を見て、ここに来る前のプレリーたちとのやり取りを思い出した。 □ ガーディアンベースの襲撃から一週間過ぎた。赤い船は修理工場にて羽根を休めている。 ベースでの勤務をしている隊員の半分は予定外の休暇となった。 周囲が骨を休めざる得ない状況で、エールはプレリーに呼ばれて作戦会議室へと姿を見せた。 「休火山観測基地に、高エネルギー反応?」 「ええ。まるで先日のガーディアンベース襲撃に合わせるかのようにね」 ガーディアンの司令官である証の制服を着込んだ親友はエールにそう告げる。 エールもまた、いつものロックマン姿ではなく、青いジャケットに白い短パンの普段着であった。 プレリーは金のロングヘアをかきわけ、紅茶をすすった。 「それに、ライブメタルの反応と……モデルVの反応が一瞬だけあったわ」 「モデルV!」 エールの勝気な黒い瞳に警戒が現れる。エールとモデルVの因縁は深い。 プレリーはエールの瞳の怒りを目ざとく見つけ、今にも飛び出しかねない雰囲気を悟る。 「それで、アタシにミッション?」 「ええ。けど、今回もあのワームという生命体やロックマンVAVAが絡んでいる可能性が高い。 だから、天道さんにもお願いしようかと考えているわ。二人で調査を頼めないかしら?」 「天道と?」 エールは疑問を示す。今までのミッションはエール一人でやってきた。 確かに天道の能力は高い。エールと互角以上の戦闘力を持つ。 しかし、天道には謎が多い。味方であることに疑いはないが、いまいちなにを考えているか不明なのである。 それに…………。 「うまい!」 二メートルはある巨体のトンが口にかきこんだ親子丼に感動の叫びをあげた。 感動しながら親子丼を食べて振り返り、カウンターの奥で調理する天道を見る。 「本当にお前さん、プロ並みに料理が上手いの! ワシは感激したぞ!!」 「当然だ。それに、俺はプロ並みじゃない」 ほう、と目を見開くトンへと、天道は天に指をさしながら告げる。 彼を遮るものはない。 「俺はプロ以上だ」 「ハハハハ!! そういう自信満々な奴は、ワシは好きだ!」 トンの反応に天道は満足げに頷き、食堂に来ている人間、レプリロイド問わず隊員の注文分を作りあげていった。 ちなみに食堂はまだできて間もないため、全員あわせて二十人いくかいかないか。 ついでに予定外の休日となった隊員も多いため、数が多いとは言えない。 とはいえ、天道は料理に手を抜く男ではなかった。 持てる技術を駆使して、材料の山を様々な料理へと作りあげていく。 トンの右隣の机では、ウイエがケーキを口にして恍惚の表情を浮かべている。 さらに向かいの席ではサルディーノがお子様ランチに目を輝かせていた。 「ずいぶんといろんな種類の料理が作れるのー。いつもいっとるおばあちゃんに習ったのか?」 「確かにおばあちゃんに教えてもらったのもある。それと……」 天道が胸元を探り、取り出しにくいのか何度も内ポケットからギッギッギ、と鳴らしながらなにかを取り出した。 トンが興味深げに見てみると、それは古びた本だ。 「ある一流の料理人が書いた料理本だ。俺の原点でもある」 「いまどき紙の本とは珍しい。これ一つで相当の骨董品として値打ちもある」 「当たり前だ。食べるという人類で一番尊い行為を彩る書物だ。とても金では支払い足りない」 「違いない! ワッハッハッハ!!」 トンの言葉に同意して天道は頷く。ちなみに会話の間も仕込みを忘れていない。 今日も天道食堂は盛況であった。 「……って感じよ。トンさんと一番気が合ったのが意外かな」 「トンさんらしい」 プレリーが思わず微笑んで、紅茶を再び飲んだ。 トンは天道に命を助けられたことを理解し、細かいことを気にしない豪快な性格のため素性を気にせず、天道と一番会話しているのである。 周囲が天道と距離を置いているのと対象的だ。 「そういえば、天道はあのワームについてなにか言っていた?」 「うん。すごく脅威よ、あのワームという生物は」 「へぇ、今度ははぐらかさなかったのね」 「……って、いうよりあれは天然ね」 プレリーが苦笑する。ワームに関しては天道はわかりやすく、丁寧に説明していたのである。 そして秘密にするつもりと思っていた、ゼクターもワームの説明途中に必要なら解説していた。 わかりやすい説明の間も、天道は相変わらずのため、あれが素であると理解したのだ。 プレリーが天道の説明を思い出していると、エールの懐から出たモデルZが質問をしてくる。 『それで、そのワームとやらはどれほど脅威なのか教えて欲しい』 『そうだね。僕たちにとって、ワームは不明なことだらけだ。どう見てもレプリロイドでも、自然発生した生物でもないわけだし』 エールもまた、ワームについてはなにも知らされていないらしく、プレリーを覗きこんだ。 実はプレリーはワームに関しての情報は規制している。天道にもプレリーとその場にいたフルーブ以外には漏らさないようお願いしてあった。 それほど脅威が大きいのだ。ただ、エールと目の前のライブメタルたちには知ってもらう必要がある。 プレリーは頷き、三人に対して説明を始める。 「そうね。天道さんがいうにはワームは二つの驚異的な能力がある。 その一つの説明の前に、確認して欲しいことがあるわ。ガーディアンベースを襲ったワームの彼、ヴィクトルという人はデータベースにこの国の市民として登録されていたの」 『ならばそのデータを追えば、他のワームへと接触が可能ということか?』 「モデルZ、それは無理よ。なぜなら、ワームの能力の一つは他人の姿と記憶を寸分違わずコピーして、社会に紛れ込む“擬態能力”なの。 一ヶ月前から彼は行方不明だったんだけど、ガーディアンベースの襲撃の際に姿を見せた。 天道さんの推測が正しければ、一ヶ月の間にワームに殺されて、姿と記憶を擬態された可能性が高いの」 「ちょっと待って、プレリー! それは……」 『すでに相当数のワームが、世界に紛れ込んでいる可能性が高いってことか』 『しかも対処は難しい……それで、僕たちが取れる手段はないか、天道さんはいっていなかった?』 「そうね。でもワームの数は少ない可能性が高いみたって言っていたわね」 「なんで?」 「天道さんが一度倒して、数が大きく激減したみたいなの。ワームにはサナギ態が大量に存在するはずなのに、今回はイレギュラーしか連れてこなかった。 ワームの数に余裕がない証拠ってことね」 「天道の言葉を信用すれば、確かに数は少なそうね」 『エールは天道さんを信用していないの?』 「信用していないっていうか……」 モデルXの疑問に、エールは頬をかきながら思案する。 別に天道が疑わしいわけでも、心底嫌いなわけでもない。 ただ、疑問があるのだ。ワームとの戦闘など、エールは聞いたことがない。 しかもエールだけならともかく、イレギュラーの反応を追ってきたガーディアンのデータベースにも皆無なのだ。 先日戦ったワームの言うように、ワームの集団組織を潰しているならここに情報が入らないはずがない。 さらに、エールにはあのワームがいった言葉が気になってしょうがなかった。 ―― とても世界を一つ滅ぼしたとは思えない。 あのときのワームの言葉を、エールはハッタリだと捉えた。 おそらくは彼ら組織を世界に例えているのだろう、と。 その割には、妙にエールの耳へと言葉が残っていたのだ。 さらに、誰にも知られない戦いをなぜ一人で行うのか。 天の道を往く理由はなにか、エールには天道への疑問が数多くあったのだ。 「私は天道さんを信頼すると決めたわ。エールは違うの?」 「ううん、アタシもあいつは信頼できると思う。それで、ワームのもう一つの能力ってなに?」 エールは胸の引っ掛かりを言語化できず、とりあえず置いて質問をする。 今は答えが出ない。ならばこれから天道を見極めればいいと考えたのだ。 「こっちの方はアナタたちも馴染みが深いと思うわ。クロックアップよ」 「ああ、あれね。ドレイクゼクターをフルーブに見せたけど、なにかわかった?」 「お手上げ。クロックアップの機構はブラックボックスに包まれて解析が不可能よ」 『解析できないのはしょうがない。それで、ワームという連中は全員クロックアップが出来るのか?』 「クロックアップができるのは、さっきいったサナギ態から成長した成虫のワームだけみたい。 それでも脅威だから、隊員にはワームには手を出さないように通達した方がいいでしょうね」 「うん、あれは危険すぎる。アタシか天道じゃないと、勝負にもならない」 エールがため息をついて、深く椅子に座り直すとドアが開いた。 一応機密の会話のはずなのに、と構えるが入ってきたのは天道だ。 エールはホッとして再び緊張から解かれる。 「入るぞ。休憩くらいしたらどうだ?」 『入ってからいうな』 天道にモデルZがツッコミを入れるが、天道は無視してテーブルへケーキを降ろす。 予想外の行動に、エールもプレリーも目を丸くした。 「差し入れだ。俺が作ったものだから、味は一級品だ」 「うわー、美味しそう!」 エールが差し出されたショートケーキに目を輝かせる。 ロックマンだ、戦士だといっても根は女の子なのだ。 ケーキに喜ぶのも当然であった。 「ちょうど良かった。天道さんに依頼があって来てもらおうと思っていたんです」 「ほう、高エネルギー反応のことか?」 「天道、ここの会話聞いていた?」 エールがジト目で見つめるが、天道は動じない。 フッとすました笑顔を浮かべて、プレリーとエールに振り返る。 「食堂でフルーブが不安を感じていたからな。ガーディアンベースの修復が終わっていないのも懸念材料らしい」 「そうですか。なら話が早いと思います。エールと高エネルギー反応のあった場所へと調査に向かって欲しいのですが、お願いできますか?」 「いいだろう。それにワームの連中が潜んでいるかもしれないところに、エールを一人でいかせるわけにもならないしな」 相変わらず偉そうだ、とエールはショートケーキを口に運ぶ。 別に天道はエールを信用していないわけではない。単に自分に対して保護者意識を持っている気がする。 ジルウェもそういうところがあったな、と思ったのだ。ならば実力で見返すだけ。 故にエールはなにも言わない。もっとも、これは自分に対する言い訳だった。 真相は甘さが口内を広がって、あまりの美味さに声を失ったということだ。 このとき食べたショートケーキは、また食べたいと感想を抱く。 ミッションの打ち合わせはせめてこのケーキを味わってから、とつい欲望を優先させたのだった。 □ 通路を通り、最後の扉を前にエールは生唾を飲み込む。 ロックマンとなって何度も目にした扉だが、緊張がなくなることはない。 ここをくぐれば戦闘となることは明白だ。カブトが先行して、扉を開ける。 同時に火薬が爆ぜる音が響いた。エールがZXセイバーを構えて警戒する。 「いらっしゃい! エールさん、大歓迎です!」 しかし、かかってきたのは紙吹雪であった。クラッカーを構えたゾウ型レプリロイドを前に、エールは言葉を失う。 いや、炎を吹き出す長い鼻。風を巻き起こす大きな耳。赤と銀の装甲。 三メートルはある巨体。太い四肢などの明らかな戦闘用の姿は、彼がフォルスロイドであることを示していた。 「アナタもフォルスロイド……?」 「ええ、私はモデルVの破片の搭載型試作フォルスロイド…………」 ゾウ型フォルスロイドはクルッと一ターンして、エールの正面に立つ。 見た目と違って軽快な動きを披露したゾウ型フォルスロイドは、意気揚々と自分の自己紹介を始めた。 「ビッグドン! 高熱環境での戦闘を想定された、象をモチーフにしたフォルスロイドです。以後、お見知りおきを!」 「それで……ここでなにをしているわけ?」 「ああ、ああ~! いいよ、エールさん。その凛々しい瞳が最高だ!」 ビッグドンの言葉に、エールはゾゾっと怖気が走って引いた。 エールの様子に構わず、ビッグドンは喋りたてる。 ずいぶんと空気の読めないフォルスロイドだ。 「エールさん、私はアナタの大ファンなのです! 一名余計なのが混じっていますが、エールさんが私に会いに来てくれたので帳消しです! 素晴らしい!」 「まさか、アタシに会うためにここに高エネルギー反応を起こしたの?」 「その通り! と、言いたいところですが、違います。申し訳ありません、エールさん」 「いや、アタシはどうでもいいんだけど……」 「まあ、エールさんの手前嘘はつきたくありませんしね。私はここの火山を活性化して噴火を誘発し、インナーのヒトビトの恐怖をモデルVの生贄にするという面白くもない仕事です」 「な……!」 エールは愕然としてビッグドンを見つめる。 インナーとは、ヒトビトの生活圏を指す。ビッグドンの言葉が真実なら、多くのヒトビトが犠牲になるのだ。 エールは視線を鋭くして、ZXセイバーを取り出した。 すると、それまで黙っていたカブトが口を開いた。 「ほう、ならば活性化装置を破壊に行かせてもらうぞ。クロックアップ」 カブトが腰のスイッチを叩いて、加速しようとする。 エールもそれに倣ってドレイクゼクターを呼び出し、モデルXと共に輝かせる。 光がエールを包み、ドレイクの装甲を身にまとってエールはロックマンモデルDX(ドレイクエックス)へと変身した。 エールもクロックアップを起動させようとしたとき、カブトが疑問をつぶやく。 「クロックアップができない……?」 「クックック。私たちはワームと協力体制なのです。クロックアップに対して対策を講じるのは当然でしょう?」 「なにをしたのよ!?」 「おお~、エールさん。ドレイクゼクターとのダブルロックオン姿も美しい……。 簡単なことですよ。我々はクロックダウンチップを開発しました。高出力を要するので、大きい施設か我々フォルスロイド、もしくはロックマンでないと扱えませんがね。 射程もこの部屋一つくらいでしょうか。広範囲に伸ばすことも不可能ですので、大きな発電所一つで一部屋クロックアップができない場所がある程度に考えてください」 カブトに対応したときと違って、猫なで声でエールに話しかけるビッグドンにウンザリする。 そこへ、モデルZがビッグドンに疑問をぶつけた。 『そんなにペラペラ喋っていいのか?』 「まあ、マズいでしょうね。ですが、私はエールさんのファン! ならば先程も申しましたようにエールさんに嘘をつかず、また答えないなどという選択肢はありえない! これは使命なのですよ、モデルZ。エールさんへの愛へ応え、任務も果たさねばならない。なんともやりがいのある仕事だ……。 そうでもないと面白くもなんともない仕事ですけどね」 はぁ、と恍惚のため息をつくビッグドンに対して、エールの怖気が走る。 早くこいつは倒さねば、とエールがドレイクゼクターを構えた。生理的に我慢できない相手である。 それをカブトは遮り、ビッグドンに対し質問をぶつけた。 「ならば、そこを通れば火山活性化装置があるということか?」 「アナタの疑問に答える必要はありませんね」 そこでカブトが視線をエールに送る。意図を理解したエールが、嫌々ながらビッグドンに尋ねた。 「…………あるの?」 「ええ! エールさん、火山活性化装置は奥にありますし、破壊すれば噴火することもありません。 まあ、巨大メカニロイドに守りを任せていますし、いかにロックマンでも苦戦する相手ですのでお勧めしませんが。 なにしろアイツだけは私の指示に従わず、エールさんを襲うほどの侵入者排除特化ですからねぇ」 露骨な態度にエールは頭痛がして額を抑えた。イレギュラーがエールを襲わず、カブトばかり襲っていたのもこいつの指示か。 ビッグドンは呆れるエールに構わず、アピールを続ける。自分勝手の男ってことであろう。 「まあ、エールさんはここでノンとビリヒトビトが逃げ惑う姿を見ていましょう。特等席ですよ」 「お断り! あんたはここで倒れなさい!」 「ああ! ああ~! なんてご褒美なんだ! 最高だ!! もっといってくれ!!」 おまけに変態だった。嫌悪感を丸出しにするエールの前に、カブトが出た。 明らかにビッグドンが不機嫌な表情を浮かべるが、カブトは構わず続ける。 「エール、こいつの相手は俺がする。お前は活性化装置を破壊しろ」 カブトの申し出は正直ありがたい。エールは素直に頷き、カブトの突進を見届けた。 「な、なんとぉ!? エールさん、いっちゃダメだぁ~!!」 「そう簡単に通しはしない」 ビッグドンが鼻を伸ばすが、カブトがクナイガンの刃で斬り飛ばす。 ビッグドンが構わず突進し、鋼鉄の床が揺らしながら拳を振るうがカブトは冷静だ。 カブトは拳を受け止め、ビッグドンを足止めする。 「天道!」 「問題ない。さっさと行け」 「そうはさせません! このまま押しつぶしてあげましょう!」 ビッグドンがエールを逃がさないと力を込めるが、カブトは冷静にゼクターホーンを引き上げ『プットオン』とつぶやく。 電子音と共に銀の装甲が赤いカブトにまとわりついて、仮面ライダーカブト・マスクドフォームへと変身した。 途端、ビッグドンの三メートルはある巨体が持ち上がる。 マスクドフォームは頑強さだけでなく、腕力も上げるのだ。 「げぇっ!? 私が持ち上がったぁ?」 「……天道、後はお願い」 「エールこそ気をつけろ。場所が場所だ」 銀色のカブトが持ち上げる傍をエールは駆けて、互いに一言交わす。 エールが扉を通り抜けたのを確認して、カブトはエールの扉と反対方向にビッグドンを投げ飛ばした。 すると、ビッグドンは最初に見せた身軽さを発揮し、着地する。 怒りで染まった視線をカブトに注ぐが、そよ風のごとく受け流した。 「よくも……よくも私とエールさんの大切な一時を! 人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んでしまえ!」 「本来の主義じゃないが、今回の恋は諦めてもらう。お前の存在はエールの教育に悪い」 モデルZやエールがいたのなら、保護者のつもりか! とツッコンだだろうがこの場にはいない。 代わりにカブトに返ってくるのは、嫉妬と憎悪に満ちた視線のみだ。 「許さない……許さない!」 「恋は盲目か。やれやれ」 カブトはただ一言つぶやき、かかるプレッシャーを無視してビッグドンと対峙した。 その声に呆れた感情が含まれていることは……多分気のせいであろう。 □ 『天道さん一人に任せてよかったのかな?』 「大丈夫よ、天道だもの。それに、あれに触れるのは嫌」 『好き嫌いで戦われても困るが……まあ今はいい。エール、急げ』 もちろん、とエールは二人のライブメタルに答えて、先を急ぐ。 ドレイクゼクターを構え直し、スイッチをスライドして再び告げる。 「クロックアップ!」 エールの凛とした声が響き、マグマの泡が弾けず固まる。 岩から散っていた埃が動きを止めて、エールはかき分け直進した。 岩肌の地面を駆けていき、地面にパイプを伸ばしたエネルギー精製タンクを背負う機械を見つける。 目的地にたどり着いた、とエールが判断した瞬間、『Clock over』の電子音でクロックアップが終わる。 泡が弾け、埃が落ちる中エールは舌打ちをした。 「ちぇ、もうちょっとだったのに……」 『仕方ないさ。エール、あれを壊しにいこう』 残念がるエールを宥め、モデルXが目的を示す。 エールはドレイクゼクターにエネルギーをチャージしようとしたとき、地響きを感じて跳躍した。 地面が盛り上がり、岩の欠片が飛び散る。エールは大きな岩を飛び移り、現れた存在を確認した。 十メートル近くある全長の巨大なタンク。 削岩用のドリルを前部に取り付け、キャタピラを動かしてエールを正面に捉えていた。 普通の作業用タンクで言えば、コックピットに当たる部分でメインカメラが人の瞳のようにギョロギョロ動く。 『気をつけろ、エール。背面部にミサイルラインチャーがある。おそらく、誘導弾だろう』 「わかった、モデルZ。早く倒して、あの活性化装置を止める!」 エールはドレイクゼクターから銃弾を吐き出し、タンク型メカニロイドにぶつける。 岩を砕きながら、重量級の車体をキャタピラで進軍するメカニロイドがドリルを起動させた。 カブトとビッグドンが交差して、互いの腕力を競った。 カブトクナイガン・アックスモードで分厚い装甲に傷を付ける。 たたらを踏んだビッグドンだが、怯まず鼻から火炎弾を掃射してきた。 カブトは避けつつ、さすがはフォルスロイドだと感心する。 「なかなか冷静だな」 「アナタと話す舌はありません! 早くエールさんに追いついて、癒してもらわねば……」 ビッグドンの態度に、カブトはフッと微笑んでクナイガンを銃へと変形させて弾丸を吐き出す。 もっとも、ビッグドンの厚い装甲では弾かれてしまうが想定内だ。 ビッグドンはガンモードの弾丸が、自身にまともにダメージが与えられないと見て攻撃の手を緩めない。 耐熱仕様の装甲は伊達ではないということか。 「クロックアップが使えないのでは、仮面ライダーもワームもたいしたことがありませんね!」 「話す舌はなかったんじゃないのか?」 「その余裕ぶった態度が大嫌いなんですよ。特にエールさんの近くにいる男性など、吐き気をもよおす!」 ビッグドンが岩肌に腕を突きこんで、岩盤をカブトへと投擲する。 散弾のように散りながらカブトを襲ってくるが、冷静に見極めてダメージになりそうなもののみを避ける。 「かかりましたね!」 ビッグドンが嬉しそうに叫んで、鼻を伸ばしていく。 岩盤の欠片の合間を縫うようにジグザグにカブトを襲いかかった。 ビッグドンがニヤリと笑みを浮かべる。岩盤を飛ばすのは移動ルートを限定させるためだろう。 逃げ場をなくした後に、炎をまとった象の鼻型触手で敵を殴打する気だ。 なるほど、理にかなった攻撃方法ではあろう。 この仮面ライダーカブト以外になら、という条件がつくのだが。 神速の速度で迫る触手の軌道を見極め、タイミングよく斧を繰り出した。 逆袈裟に振り上げられた斧は、強引に触手を上向かせ炎をまとわない部分をカブトはつかむ。 マスクドフォームの剛腕で思いっきり引き寄せ、ビッグドンの身体が浮いた。 「ぬぅおっ!?」 ビッグドンが事態を理解できない、という表情を浮かべている。 当然だろう。三メートルもあるビッグドンの巨体が引っ張られて宙を浮く姿は、奇妙以外の感想を抱くのは難しい。 カブトはあいた胸元へと、青い単眼を光らせて思いっきり斧を振った。 唸りを上げ、横薙ぎに飛ぶ斧の刃が甲高い音をたてて、ビッグドンの腹部の装甲を切り裂いた。 地面を転がるビッグドンの表情が驚愕に彩られる。 「そ、そんな馬鹿な……」 バチバチと火花が散る傷を押さえて、呆然とつぶやいているがカブトは容赦する気はない。 話す舌を持たない、といったのは彼自身だ。ならば慈悲を与えないことこそが、彼に対する礼儀である。 再び斧を構えてカブトは地面を蹴った。 「当たれ!」 『Rider shooting』 エールの気合と共に、ドレイクゼクターから光弾が発射されてタンク型メカニロイドへと直撃する。 いや、ライダーシューティングはタンク型メカニロイドのドリルに弾かれて無傷だ。 エールはこの手のデカブツは弱点をつけば脆いと思いだし、すぐさま地面を駆ける。 背部のミサイルランチャーから誘導弾が放たれ、空色のロックマンの周辺が爆発すした。 『爆風も攻撃力を持っているな』 『エール、油断しないで!』 エールは無言で頷いて、壁を蹴って跳躍する。こういうタイプはメインカメラが脆いのだ。 そのままドレイクゼクターの銃弾を、メインカメラへと撃ちこむ。 しかし、銃弾は虚しく装甲に弾かれた。 「あそこじゃないの?」 エールは唇を噛み締め、地面に降り立つ。流石にそこまで単純ではないらしい。 タンク型メカニロイドがドリルを繰り出し、エールは跳躍しながら躱した。 銃弾が弾かれながらも、エールは冷静に自分が狙うべき箇所を定めている。 今はドリルが邪魔だ。そう考えていると、二本のドリルアームがエールの上部から襲いかかる。 エールはドレイクの装甲に似た肩部をかすめるドリルをかいくぐった。 光る三門の銃口がエールを狙っている。ビームを発射するつもりだろうが、甘い。 「クロックアップ!」 エールの叫び声と共に、世界が遅くなる。加速空間では発射される誘導弾の速度も、エネルギーのチャージ時間も、キャタピラで直進する速度も、ドリルアームの動きも亀のごとく遅くなる。 過去にギリギリの高速攻撃を受けて、生き延びてきたエールには避けるのも容易い。 そのまま直進して光る三門の銃口へ、ドレイクゼクターのエネルギーを向けた。 「ライダーシューティング!」 エールの宣言と共に、ドレイクゼクターから放たれた光弾が銃口へと直結している動力部へ直撃する。 装甲が崩壊し、貫いたエネルギーが爆発を促したことを確認してエールは大きく跳んだ。 タンク型メカニロイドを飛び越えて、エールは振り返らず活性化装置へと走る。 『Clock over』 ドレイクゼクターの宣言と同時に、タンク型メカニロイドが爆発して爆風がエールの黒髪を揺らした。 加速世界はもう終わりだ。正常に戻った時の中、エールは地面を駆け続ける。 飛びかよう瓦礫を避けて、エールは目的を果たすためにドレイクゼクターの銃口を活性化装置に向けた。 『Cast off』 飛び散る銀色の装甲がビッグドンを跳ね飛ばした。 重厚な装甲をもってしても、堪えられない衝撃がある。 ビッグドンはエール以外にダメージを与えられた事実に恥じる。 「なぜ……」 赤い戦士が姿を見せて、『Change beetle』の音声と共に角が立ち上がった。 カブトムシのような姿を忌々しげに睨み、ビッグドンは咆哮と共に火炎弾を五発放った。 クロックアップを封じたはずの仮面ライダーカブト・ライダーフォームは、紙一重で火炎弾をすべて躱しビッグドンの懐へと潜り込む。 ビッグドンの腹の傷にカブトの拳が突き刺さって、痛みに呻いた。 「なぜ…………」 『One』という音声と共に、カブトクナイガンの刃がビッグドンの胸の装甲を削る。 締め上げようと鼻を伸ばすが、カブトクナイガンに逆に斬り裂かれた。 バラバラになった長い鼻のパーツの中、カブトの青い二つの複眼が光る。 『Two』という電子音すら耳に入らず、ビッグドンはおののいて下がった。 ビッグドンは前面部のブースターをふかして全力で後方に跳ぶのだが、赤い影がついてくる。振り切れない。 ビッグドンは丸太のように太い腕を、内臓のスプリングを駆使して連打した。 自分ですら予測の付かない軌道の拳が、『Three』と鳴り響く中カブトに掠りもしない。 カブトへの恐怖を増大させながら、思わずビッグドンは叫んだ。 「なぜですか! クロックアップがなければ、仮面ライダーもワームも我々選ばれたフォルスロイドの敵ではないはずなのに!」 「そうか、なら答えは簡単だ」 一発の拳がカブトを掠め、ようやく攻撃が当たるとビッグドンが口の端を持ち上げる。 しかし、それが間違いであることに数秒後気付かされた。 「ライダーキック」 カブトのつぶやきを後追いするように電子音が鳴った。 そう思った瞬間電撃を纏う足がビッグドンの頭部に決まる。 カウンター気味に受けた衝撃が、数十トンはあるビッグドンのボディを回転させながら吹き飛ばした。 ビッグドンが地面に頭部から激突すると同時に、カブトの超然とした声が耳に入る。 「仮面ライダーやワームに勝てたとしても、それだけではこの俺、天道総司に勝つことができなかった。ただそれだけだ」 あまりにも不遜で、自信に満ちた台詞。 それこそが天道総司が天道総司である証拠であった。 「クソ……エールさんに再会するまでは私は死ぬわけにはいかない……!」 「エールへと会いに行く前に自身を省みて欲しいのだが、まあ無意味か」 カブトは呆れるものの、ふらふらながら立ち上がったビッグドンに感心をした。 ビッグドンが壊れた瞳のレンズをカブトに向けて、歯をくいしばっている。 「この日を私は待っていたのです。私を倒しに来たエールさんに身体が刻まれ、刻むのを! それだけを待ち続けて、今更、今更、有象無象のあなたに倒されるなんて……」 カブトは答えず、一歩前に踏み出した。 もはや立っているだけで精一杯だろう。 勝負は決したのだ。カブトがトドメのライダーキックの起動ボタンに手をやり、刹那の後中止して後方に大きく跳ぶ。 ビッグドンが不思議な表情をしているのを尻目に、カブトが存在していた場所が破裂した。 カブトが上空に目をやると、急降下する紫の影があった。 フルフェイスの鉄仮面。腕のように太い右肩のショルダーキャノンと左肩のミサイルランチャー。 赤いモノアイが光るその影の名前をカブトはつぶやく。 「ロックマンVAVAか」 「ほう、俺の名を覚えていたか。天道総司」 「そっちこそ」 二対一かとカブトは内心ひとりごちて、二人を見据えた。 ビッグドンが生気を取り戻したようにロックマンVAVAへと近寄る。 「ペンテ! 援護に来てくれたのですか?」 ビッグドンの言葉にカブトは身構える。いつ襲われても対応できるようにしたのだ。 しかし、ロックマンVAVAは無言だ。 カブトが疑問を浮かべていると、ロックマンVAVAがビッグドンへと振り向いた。 閃光が部屋を満たして一瞬で収まる。 「なぜ……私が……?」 ビッグドンの疑問が漏れる。ロックマンVAVAのショルダーキャノンがビッグドンの胸部を貫いていた。 カブトはロックマンVAVAと距離をとる。様子がおかしい。以前に比べ、ロックマンVAVAの雰囲気が剣呑だ。 モデルVAがロックマンVAVAの懐から現れる。相変わらず禍々しい雰囲気に、カブトは眉をしかめた。 『天道総司、今日はお前に用はない』 「ビッグドン、用があるのはお前だ」 ビッグドンの腹の傷に、ロックマンVAVAは腕を押し込んで傷口を広げた。 ビッグドンのこの世とは思えない叫び声が響くが、ロックマンVAVAは全く気にしない。 なにかを探るように右腕を動かすロックマンVAVAが、目的のものを見つけて動き止める。 「こいつはもらっていくぞ」 「クロックダウンチップ……? な……ぜ……ギャアアアアアアアア!!」 ブチ、とビッグドンの腹部に埋まっていたチップをもぎ取り、ロックマンVAVAはカブトへと振り向いた。 痛みに悶え叫ぶビッグドンへの興味はすでに失っているようだった。 ロックマンVAVAは親指を立て、首をかっきるように横切らせる。 「天道総司、ロックマンZX。キサマらは俺の獲物だ……覚えておけ」 『ペンテ、行くぞ。もうここには用はない』 ロックマンVAVAのバーニアが火を噴き、宙を飛ぶ。 カブトが追いかけようとするが、立ち上がったビッグドンに遮られた。 「ペ~ン~テェェェェェ! アナタ、裏切りましたねぇぇぇ!!」 ビッグドンが叫ぶが、ロックマンVAVAの足から電撃バーナーがほとばしってビッグドンを貫く。 高圧の電撃を食らった黒焦げのビッグドンが、ゆっくりと地面に崩れ落ちた。 その頭部を踏み砕き、ロックマンVAVAは視線を向けず告げる。 「俺たちは俺たちのやり方で動く。キサマらが指図するな」 満足したのか、消し炭のビッグドンからロックマンVAVAが離れていった。 瞳だけでカブトに『またな』といっている気がした。 カブトはその視線に挑戦的な構えをとって挑発する。 カブトが天に指を指し、ロックマンVAVAを迎え撃つ理由はただ一つ。 天の道が逃げるわけにはいかなかったからだ。 『クックック……クロックダウンチップは案外簡単に手に入ったな』 「ふん……」 ロックマンVAVAは答えず、ひたすら火口を昇っていった。 別に不機嫌ではない。プロメテとやりあった無傷ではない身体で、天道と戦うのは得策ではなかった。 全力で楽しめる状況が欲しい。ただそれだけである。 クロックダウンチップもまた、その欲求のために手にいれたものだ。 反乱者となったペンテたちには、これ以外に手に入れる手段がなかった。 せっかく相手になるときに、逃げられてはたまったものではない。 『世界を変えるのはあの男でも、ワームでも天道総司でもガーディアンでもない……』 モデルVAが珍しく饒舌になる。飼われているような状況に満足してなかったのは知っていた。 だからこそ、ペンテに都合がいい。こうして全てを敵に回せば、自分が満足できる戦いを何度も味わえる可能性が高くなる。 ゆえに、機嫌がいいモデルVAに口をはさむような無粋な真似はしなかった。 『俺たちだ! クッハッハッハッハ! ハアーハッハッハッハ!!』 モデルVAの笑い声を背に、ペンテは口元を歪める。 プロメテとの戦いは楽しかった。おまけに決着も付いていない。だから嬉しいのだ。 世の中は争いごとに恵まれている。ペンテの居場所はそこら中に広がっていた。 To be continued……
https://w.atwiki.jp/h1z1wiki/pages/1.html
https://w.atwiki.jp/dcd10/pages/319.html
【種別】 怪人 ワーム 悪の秘密結社 平成仮面ライダーシリーズ 仮面ライダーカブト(平成第7作) 【名前】 ジオフィリドワーム 【よみがな】 じおふぃりどわーむ 【身長】 219センチ 【体重】 130キロ 【悪の秘密結社】 大ショッカー(第31話、劇場版登場個体) 【モチーフ】 ムカデ 【9つの世界】 カブトの世界 【新たな世界】 ライダー大戦の世界 ディケイドの世界 【声の出演】 【スーツアクター】 【登場話】 第1話、第16話、第31話 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー 【カブト登場話】 第23話、第24話 【ディケイドの物語】 第1話 光夏海が迷い込んだ廃墟の世界に登場。他のワームと共に夏海に襲い掛かったが、士が初めて変身した仮面ライダーディケイドに阻まれる。 その後、廃墟の近くにある街中で共通のワームたちに保有されている高速移動能力「クロックアップ」でディケイドを翻弄するがディケイドのライダーカード「カメンライド カブト」で仮面ライダーカブトに変身したディケイドのライダーカード「アタックライド クロックアップ」で発動されるクロックアップにより逆に翻弄され、最期はカメンライド カブトが使用するライドブッカー ソードモードで他のワーム共々撃破された。 カブトの世界 士が変身するディケイドと戦闘することとなったサナギ体が脱皮する形で登場。最初は路上で戦闘するが廃工場へと戦いは移り、ディケイドの使用するライダーカード「カメンライド クウガ」でディケイドが変身した仮面ライダークウガをクロックアップで翻弄する。 しかしディケイドの使用するライダーカード「フォームライド クウガペガサス」で変身したクウガの形態・ペガサスフォームの異常聴覚と異常感覚により動きを見破られてしまい、ペガサスフォームの必殺技・ブラストペガサスを受けて倒された。 ライダー大戦の世界 スーパーアポロガイストのライフエナジーで多数の怪人達と共に再生されるが、すぐにフィロキセラワームに吸収された。 【オールライダー対大ショッカーの物語】 大ショッカーの怪人として劇場版に複数登場。 【オリジナルのカブトの物語】 地球の昆虫「ムカデ」に良く似た姿を持つワーム。それぞれ6体存在し、別々に行動して人間を襲うという習性を持っており、全員がどんなものでも貫く舌と剣を武器にしている。2体は、男性に擬態した。 1体目のジオフィリドは青年「天道総司」の本当の妹である「日下部ひより」を男性に擬態して横断歩道で襲い掛かったが、ひよりを救うために突如登場したワーム撃滅組織「ZECT」の一員「加賀美新」に阻まれる。その後、加賀美が変身する仮面ライダー「仮面ライダーガタック」と戦闘になり、ガタックの必殺技「ライダーキック」を受け、爆死した。 2体目のジオフィリドは夜間に出現し、港で占い師を襲おうとしていた。しかし、突如現れたガタックの専用武器「ガタックダブルカリバー」に切り刻まれて撃破された。 3体目のジオフィリドはどこかのボーリング場へと出現した。ジオフィリドの出現を知り、ボーリング場へと駆けつけた天道が変身した仮面ライダー「仮面ライダーカブト」の必殺技「ライダーキック」を喰らい、倒された。 4体目のジオフィリドは両親の墓参りに来ていたひよりに襲い掛かったが、やはり存在をかぎつけて現れた加賀美に阻止された。その後加賀美はガタックへと変身し、ガタックと竹やぶの中での戦いへとなった。最後はガタックの必殺技「ライダーカッティング」のカウンター攻撃が決まり、倒された。 5体目と6体目のジオフィリドはZECTによって立ち入りが禁止されている地区「エリアX」に侵入した天道、加賀美、ひよりの前に多数のワームのサナギ体を引き連れて出現した。しかし、サナギ体はカブト、ガタックの攻撃によって全滅し、カブトとガタックの必殺技「ライダーキック」を同時に受け、2体共撃破された。 【関連するページ】 オールライダー対大ショッカー登場怪人 カブトの世界 サナギ体 フォームライド クウガペガサス ブラストペガサス ライダー大戦の世界 ライドブッカー ソードモード ワーム 大ショッカー 怪人 第16話登場怪人 第1話登場怪人 第31話登場怪人
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/103.html
「私よ、私が本物よ!」 【名前】 ランピリスワーム 【読み方】 らんぴりすわーむ 【俳優】 菊地美香 【登場作品】 仮面ライダーカブト 【登場話】 第3話「俺が正義!!」 【分類】 ワーム成虫態(TV本編)ネイティブ成虫態(小説版) 【特色/力】 クロックアップ、擬態能力、プラズマの放射 【生物モチーフ】 ホタル 【個体名】 なし 【詳細】 地球に棲むホタルに似た能力を持つワーム成虫態。 夜間活動中右肩と胸部に持つ発光機関が明滅する特徴を持ち、右手の先端は強力なプラズマエネルギーを放射する球体を持つ。 ワーム成虫態の共通能力であるクロックアップと擬態能力も持ち、夜中に高速移動する様子はさながらホタルが光りながら飛んでいるようにも見える。 深夜に出現し警官を殺害し擬態するところを玉井ユキという女性に目撃されてしまい、その場で彼女に擬態し直し殺害しようとしたが、その直後警官達にそのうちの一人が確保され留置所に勾留されてしまった。 しかし、天道があえて本物がどちらかを見極めるため捕まった女性を釈放し、彼女は彼氏とのデート現場へと直行。 そこに逃げていたもうひとりの女性も姿を表し、警察に捕まっていたほうがワームとしての本性を表した。 どちらが擬態したワームなのか判別する為の作戦に引っかかったランピリスは遊園地の中をクロックアップで移動しつつ、ライダーフォームとなったカブトと戦うが圧倒され、最期はライダーキックを受け爆散した。 ランピリスワームは擬態元の女性の記憶や人格をコピーし、ワームが擬態するのが人間の姿だけに留まらないという事を『カブト』作中において最初に明示したワームでもある。 【小説 仮面ライダーカブト】 ネイティブから脱皮した個体が登場。 岬の姿に擬態し、他のネイティブワーム達と共にタイで加賀美を襲ったが、変身したガタックに返り討ちにされる。 実際ネイティブ残党は死に場所を求めていた節もあり、ガタックに倒される際も死を受け入れるかのようなそぶりを見せていた。 【余談】 「ランピリス」はホタルの学名(lampyridae)となっている。 スーツはコキリアワームに改造された。 デザイナーの韮沢靖氏によれば、「ショッカー怪人であるエレキボタルの後頭部を受け継ぎ、フラッシュギミックを入れる事を考え、胸部→右肩→右腕→右手の順に発光して火球を放つ予定だった」らしい(原画集『ワームワークス~GITAI~』より)。 演じる菊地氏は『特捜戦隊デカレンジャー』でデカピンク/胡堂小梅(ウメコ)役としてレギュラー出演している。 更に同話で『仮面ライダー555』の仮面ライダーカイザ/草加雅人役の村上幸平氏がIT社長のウエムラ役としてゲスト出演している。
https://w.atwiki.jp/watakuso/pages/32.html
やかましい歌 やかましいギター やかましいベース やかましいドラム うるさいんじゃねぇぞやかましいのがパンクロックなんじゃ 俺はやかましい人生をやかましく全うする やかましさこそパンクロック だと生まれてきてからずっとやかましく思ってます。 やかましいわい! 名前 コメント